ハワイ・オアフ島の大自然を満喫できる大人気スポット「クアロアランチ(クアロア牧場)」。 数あるアクティビティの中でも、映画ファンを悩ませるのが以下の2つのツアーです。
- ハリウッド映画ロケ地めぐりツアー(90分)
- ジュラシック・アドベンチャー・ツアー(150分)
「どちらも映画のロケ地を回るんでしょ?」「料金が倍くらい違うけど、高い方を予約する価値はあるの?」と迷ってしまいますよね。
結論から言うと、「どちらが正解」ということはありません。あなたの価値観や、ハワイ旅行で何を重視するかによって選ぶべきツアーは明確に変わります。
この記事では、両者の「できること・できないこと」を徹底比較。さらに、ジュラシック・パークシリーズをこよなく愛する筆者が、実際に「ジュラシック・アドベンチャー」に参加して見えた「このツアーでしか味わえない決定的な違い」を本音でレビューします。
貴重なハワイ旅行の時間を後悔しないために、ぜひツアー選びの参考にしてください!
そもそも「クアロアランチ」とは?ジュラシック・パークの舞台となった神聖な土地の歴史
ツアーの比較に入る前に、少しだけクアロアランチの背景に触れておきましょう。ここがどんな場所かを知っておくと、ツアーでの感動が何倍にも跳ね上がります!
オアフ島の北東部に位置するクアロアランチ(クアロア牧場)は、東京ドーム約450個分という広大な敷地を持つ大自然の宝庫です。現在でこそ『ジュラシック・パーク』をはじめとする数々のハリウッド映画のロケ地や、バギー・乗馬が楽しめる一大観光地として有名ですが、実はハワイの歴史において非常に神聖で重要な場所なのです。

王族だけが立ち入れた「聖地」
古代ハワイにおいて、クアロアの地はオアフ島で最も神聖な場所とされていました。王族の居住地であり、王の子供たちが武術や歴史を学ぶトレーニンググラウンドでもありました。かつては、ハワイアンたちがこの地の前をカヌーで通る際、敬意を表して帆を下ろさなければならなかったという伝承も残っています。
リゾート開発を拒み、自然を守り抜く
1850年、カメハメハ3世の相談役であったゲリット・P・ジャッド医師がこの土地を購入し、現在のクアロアランチの基礎が築かれました。
ワイキキのようにホテルが立ち並ぶリゾート開発の波が押し寄せる中、オーナー一族は「この美しい自然とハワイの文化を後世に残す」という強い意志を貫き、手つかずの自然を保護し続けてきました。現在も観光業だけでなく、牧畜や農業(カカオやタロイモの栽培)を並行して行う「現役の牧場・農園」でもあります。

私たちが「ジュラシック・ワールド」の恐竜たちが今にも飛び出してきそうなリアルな大自然を体験できるのは、何世代にもわたってこの神聖な土地を守り抜いてきた人々の努力があるからこそなのです。
この壮大な歴史と自然をどう味わうか。それを踏まえた上で、いよいよ2大人気ツアーの違いを見ていきましょう!
住所:49-560 Kamehameha Hwy, Kaneohe, HI 96744 アメリカ合衆国
一目でわかる!2つのツアー比較表
まずは、2つのツアーの基本スペックを比較してみましょう。
| 比較項目 | ハリウッド映画ロケ地めぐりツアー (Movie Sites Tour) | ジュラシック・アドベンチャー (Jurassic Adventure) |
| 所要時間 | 90分 | 150分(2時間半) |
| 車両タイプ | 大型バス(窓なし・横揺れ少なめ) | 特注オープン型4WDトラック(揺れる!) |
| 訪問エリア | 主にカアアヴァ渓谷(定番スポット) | カアアヴァ + ハキプウ + モイイ渓谷 |
| 最大の目玉 | 『ジュラシック・パーク』の倒木など | 『ジュラシック・ワールド』の巨大な檻 |
| 降車・撮影 | 2〜3箇所(時間は短め) | 多数(じっくり撮影・見学が可能) |
| 料金目安 | 約$65〜(リーズナブル) | 約$140〜(高価) |
ジュラシックアドベンチャーは下記の写真にあるようなオープントラックに乗ります。

どちらも大自然の森林と青い海とのコラボレーションから生み出される絶景を拝むことが出来ます。

それぞれのツアーのメリット・デメリット
ツアー予約時にツアー会社に確認をとり、おおまかな違いを教えていただきました。
ハリウッド映画ロケ地めぐりツアー
まずは定番の「映画ロケ地巡りツアー」。こちらは窓のない大型バスで、広大なカアアヴァ渓谷を中心に巡ります。
【メリット】
- コスパとタイパが良い: 90分で主要なポイントをサクッと回れるため、余った時間で乗馬やバギーなど他のアクティビティも楽しめます。
- 体力的に楽: 大型バスなので揺れが少なく、小さなお子様やご年配の方でも安心して参加できます。
- 王道スポットは網羅: 『ジュラシック・パーク』の有名な倒木や、『ゴジラ』の足跡など、誰もが知るポイントはしっかり押さえています。

【デメリット】
- 車窓からの見学がメイン: 降車して写真を撮る時間は限られており、奥深いエリアまでは進入できません。
ジュラシック・アドベンチャー(Jurassic Adventure)
続いて、よりディープな「ジュラシック・アドベンチャー」。こちらは特注の4WDトラックに乗り込み、映画の「世界そのもの」へ飛び込みます。
【メリット】
- 圧倒的な没入感: バスでは入れない険しい山道(ハキプウ渓谷など)をガンガン進むため、探検隊になったようなワクワク感を味わえます。
- 特別なセットに入れる: このツアーでしか行けない映画の巨大セット(檻など)の内部に自分の足で入ることができます。
- 撮影の満足度が高い: 150分と時間がたっぷりあるため、各スポットで降車し、映画のワンシーンのような写真をじっくり撮れます。

【デメリット】
- 料金が高く、時間が長い: 予算を圧迫する上、半日をこのツアーに費やすことになります。
- かなり揺れる: オフロードを走るため、乗り物酔いしやすい方や腰痛持ちの方には少しハードかもしれません。
ジュラシック・パークだけじゃない!クアロアランチで撮影された名作たち
クアロアランチの魅力は、恐竜映画にとどまりません。実は「ハリウッドのバックロット」と呼ばれるほど、私たちが知っている数多くの超有名作品のロケ地として使われています。ツアーでは、以下のような名作の撮影現場も巡ることができます。
- 『LOST』(テレビドラマ) 世界中で社会現象を巻き起こしたサバイバルドラマ。広大な敷地を活かし、ハーリーが手作りのゴルフ場を作ったシーンや、謎めいたジャングルのシーンなど、多くの重要な場面がここで撮影されました。

2. 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』 ドウェイン・ジョンソン主演の大ヒットアクション映画。登場人物たちが吸い込まれたゲーム内の過酷で雄大なジャングルの世界は、クアロアの大自然がそのままスクリーンに映し出されています。

3.『キングコング:髑髏島の巨神』(Kong: Skull Island) 巨大な骸骨が転がる「ボーンヤード(骨の墓場)」の不気味で大迫力なシーンのロケ地です。ツアー中には、実際に撮影で使われた巨大な骨のセット(レプリカ)を見ることもできます。

4. 『ゴジラ』(GODZILLA) 1998年のハリウッド版『ゴジラ』で登場した「ゴジラの巨大な足跡」。牧場の地面に深く刻まれたこの足跡は、現在でもそのまま残されており、絶好の記念撮影スポットになっています。

5. 『50回目のファーストキス』(50 First Dates) アダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演のロマンティック・コメディ。ハワイの美しい風景を背景にしたドライブシーンなど、緑豊かなクアロアの景色が映画をロマンチックに彩っています。

このように、「あ、この景色あの映画で見た!」という発見が次々と飛び出してくるのも、クアロアランチのツアーならではの醍醐味です。
【実体験】私が「ジュラシック・アドベンチャー」を選んだ3つの理由
ここまで客観的な比較をしてきましたが、「ジュラシック・パーク狂」である私は、迷わず高額な「ジュラシック・アドベンチャー」を選択しました。
実際に参加してみて「これを見るために追加料金を払ったんだ!」と確信した、3つのハイライトをご紹介します。
理由①:『ジュラシック・ワールド』の「あの檻」に自分の足で入れる


これが最大の理由であり、最高の体験でした。アドベンチャーツアーでは、『ジュラシック・ワールド』でハイブリッド恐竜「インドミナス・レックス」が収容されていた巨大な檻の中へ、実際に歩いて入ることができます。 見上げるほど高いコンクリートの壁、生々しく残された巨大な爪痕。バスの窓から遠目に見るのではなく、その空間に「立つ」ことで得られる鳥肌モノの感動は、このツアーの特権です。
理由②:バスツアーでは行けない「聖域(ハキプウ渓谷)」の絶景

大型バスが進入できるのは、道が開けたカアアヴァ渓谷まで。しかし、4WDトラックはさらに奥深く、切り立った断崖が迫る「ハキプウ渓谷」へと突き進みます。 一般車両やバスが一切いない空間で深呼吸をした時の解放感は、まさにプライベート・ジャングルでした。
そして、ジュラッシクパークのジープ、トリケラトプスとの遭遇。

火山の噴火から逃げる恐竜たちのシーンはほんの数秒しか上映されていませんが、とても印象深いシーンのため、記憶に強く残っています。

理由③:150分という「時間の余裕」が生む撮影の質

各スポットでしっかりと降車時間が設けられているため、ガイドさんが恐竜のフィギュアを使ってトリック写真を撮ってくれたり、Tレックスから隠れる演技を全力で楽しんだり。焦らずに「作品創り」に没頭できたのは、大ファンとしては非常に嬉しいポイントでした。
ブルーと遭遇!!

ラプターが収容された檻に侵入。。

Tーレックスを観察するためのモニタールーム!

結局、あなたはどっちを選ぶべき?
それぞれの特徴を踏まえ、タイプ別におすすめのツアーをまとめました。
▼「映画ロケ地巡り(90分)」を選ぶべき人
- ハワイ観光が初めてで、クアロアランチの王道を手軽に楽しみたい。
- 同じ日に「乗馬」や「ジップライン」など、他のアクティビティも欲張りたい。
- 小さな子供や年配の家族と一緒なので、揺れが少ない安全なバスが良い。
▼「ジュラシック・アドベンチャー(150分)」を選ぶべき人
- ジュラシック・シリーズが大好きで、映画の世界に極限まで没入したい。
- 「あの檻の中」に入ってみたい。
- 多少予算や時間がかかっても、「ここでしか見られない景色」を優先したい。
クアロアランチ参加時の注意点
最後に、クアロアランチを120%楽しむための重要なポイントをお伝えします。
【超重要】アドベンチャーの座席は「絶対に左側」を死守せよ!
ジュラシック・アドベンチャーに参加する方に、声を大にして伝えたい実体験からの裏技があります。 それは、特注の4WDトラックに後ろから乗り込む際、(運転席を前に見て)必ず「左側」の座席に座ることです!
実は、ツアー全体を通してメインとなる写真スポットや恐竜のオブジェなどのほとんどが「左側」に現れます。右側に座ってしまうと、シャッターチャンスのたびに他の参加者越しにカメラを構えることになり、非常に見づらく、写真も撮りづらくなってしまいます。 乗車時は少し早めに並び、迷わず「左側」の席を確保してください!
その他の注意点
- 予約は早めに: 特に「ジュラシック・アドベンチャー」は定員が少ないため、ハワイ旅行の日程が決まったらなるべく早めには予約を確保しましょう。
- パスポート持参:ハワイではパスポートの確認をされる場合が多いです。クアロアランチは受付時に必ず提示する必要がありますので、忘れないようにしてください。
- 英語ガイドでも問題なし: 基本は英語ガイドになりますが、映画のBGMが流れたり、圧倒的な景色を見たりするだけで十分に楽しめるので心配無用です。
- 天候・汚れ対策: 4WDは砂埃が舞うため、汚れてもいい服装とスニーカーが必須です。急な雨に備えてポンチョもあると完璧です。
余裕があれば行きたい!クアロアランチ周辺の絶品ローカルスポット
クアロアランチがあるオアフ島東海岸(カネオヘ周辺)は、ワイキキとは違うのんびりとしたローカルな雰囲気が魅力です。もしレンタカーやThe Busで訪れるなら、ツアーの前後で以下のスポットにも立ち寄ってみてください。ハワイのローカル感を味わえる最高のお店ばかりです!
いずれもクアロアランチからすぐの距離にあります。
① トロピカル・ファーム・マカダミアナッツ(Tropical Farms Macadamia Nuts)

クアロアランチから車で南へ数分の場所にある、木陰に囲まれたローカルなファームです。 ここの最大の魅力は、様々なフレーバーのマカダミアナッツ(ガーリック、シナモン、コナコーヒー風味など)と、淹れたてのフレーバーコーヒーを無料で試食・試飲できること! ワイキキのスーパーで買うよりも種類が豊富で、パッケージもハワイらしくて可愛いので、バラマキ用のお土産探しにも最適です。敷地内にはニワトリがのんびり歩いており、ドライブの休憩にぴったりの癒しスポットです。
ただ、個人的にノースショアのマカダミアナッツの方がおすすめでした!
② ヤミー・フリフリ・チキン(Yummy Huli Huli Chicken)

ハワイのローカルフードといえば、炭火でくるくると回しながら焼き上げる「フリフリチキン」。クアロアランチ周辺の道路沿いで香ばしい煙と甘辛い匂いが漂ってきたら、それが目印です! 外の皮はパリッと、中は肉汁が溢れるほどジューシーに焼き上げられたチキンは、アクティビティでペコペコに減ったお腹を満たすのに最高のガッツリ飯。白いご飯と一緒にテイクアウトして、知覚のビーチ沿いに車を停めて青い海を見ながらかぶりつくのが最高の贅沢です。(私はやっていませんが、、、)

③ ワイアホレ・ポイ・ファクトリー(Waiahole Poi Factory)

伝統的なハワイアンフード(カルアピッグやラウラウなど)を提供する、常に行列が絶えない超人気店です。クアロアランチからワイキキ方面へ戻るカメハメハ・ハイウェイ沿いにあります。
ここで絶対に食べていただきたいハイライトが、絶品のアイスクリーム・デザートです! おすすめは「スウィート・レディ(Sweet Lady of Waiahole)」というメニュー。温かくてモチモチしたタロ芋の伝統菓子「クロロ(Kulolo)」の上に、冷たくて濃厚なココナッツ風味の「ハウピア・アイスクリーム」がどっさりと乗っています。温かさと冷たさ、タロ芋の自然な甘みとココナッツの風味が口の中で溶け合う感覚は、一度食べたら忘れられない美味しさ。ドライブの最高の締めくくりになりますよ!


まとめ:自分に最適なツアーで最高の思い出を
クアロアランチの「映画ロケ地巡り」と「ジュラシック・アドベンチャー」。名前は似ていますが、体験の質と深さは大きく異なります。
効率よく王道を楽しむか、じっくりと映画の世界に浸りきるか。ご自身の旅のスタイルや熱量に合わせて、最適なツアーを選んでみてください。どちらを選んだとしても、壮大な大自然はあなたのハワイ旅行を間違いなく特別なものにしてくれますよ!

コメント